グルメな友人が「日本橋高島屋に行ったら思わず買ってしまうもの」もしくは「これを買うために日本橋高島屋へ行く」と言っていて、ずーっと買ってみたかったのだけれど、バッハ家には量が多くて食べ切れないし・・・と、父の日にかこつけて買ってみました櫻田こずえです、皆さまごきげんよう!
いやこれ「クッキーじゃない」っていう主張が、食べて見ると分かる!と感動した話を延々と。しみじみと美味しいんです。
さて、AU BON VIEUX TEMPS(オー ボンヴュータン:しばらく読み方が分からなかったし、ヴューがいまだに発音できない)は、世田谷区等々力にある有名なカリスマパティシエ河田さんのお店。
外観だけでも見に行きたい、ほとばしるおフランス感!
苦労に苦労を重ねて現在の地位を築かれた河田さんの、菓子職人としての情熱や哲学・・・小学生で始めてスポンジケーキを作って(もちろん失敗した)お菓子屋さんになりたい!と思った櫻田としては、ちょっと本を読んでみたくなりました。
本店以外では日本橋高島屋だけに店舗があり、いつ行っても、洋生菓子のショーケースがスカスカ気味なのが気になっていました。飛ぶように売れてしまうのでしょうか?この前は13時くらいだったのでそれなりに在庫がありました。
どれにするか散々迷って(それほど選択肢はないのだが)プティフールセックの一番小さいものをルンルンで購入♪
いいですね〜この雰囲気!
(すみません、実家まで電車で行ってから撮影したのでだいぶ紙袋が痛んでます)
そうそう、昭和のお菓子はね、このリボンがかけてあるの!昔、父が買って来てくれたケーキにかかっていたリボン、宝物入れに保存してました。
缶に入ったクッキーって、アガりますよね〜それもこの可愛い柄!
はっ!クッキーとは違う!と。すみません。しかし期待で唾液が出て来ます。
おー!夢にまで見たオーボンヴュータンの焼き菓子詰め合せ!(クッキーではない)
「お父さん!お土産!」と言って渡してから、すぐに食べ始める母娘。いつものパターンです。父の好きな巻き寿司も買って来たので、そちらをオススメしておきます。他にも、お花やケーキやおせんべいやら。実家のテーブルが食べ物だらけに。
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さて、巻き寿司とおせんべいを脇によけて、まずは全種類並べてみます。
#クッキーの説明はオフィシャルサイトから
・Petits fours secs S / プティ・フール・セック(小)
左上:Miroir ミロワール/メレンゲとアーモンドをベースにした生地とアーモンドクリーム、アンズのナパージュ
アーモンドメイン、メレンゲがつなぎという豪華な本体!
下真ん中:Rocher ロッシェ / メレンゲ
この小さなポーションに手間を考えてしまう。
右下:Préor プレオール / カラメリゼされたサクサクな焼菓子
サクサクです、ほんとにサクサクです。サクサクってもう他で安易に使っちゃいけないような気になります。多分使いますが。
あぁ、なんて言えばいいのか分からない(割にダラダラと喋りますが)、複雑で深みのある焼き菓子を噛み締めます。
Épice エピス / エピスのきいたサブレと木苺ジャム(エピスはスパイスという意味だそう)
小さな焼き菓子ですが、2層になっています。う〜ん。
Disque ディスク / サブレと赤スグリのジュレ
こちらも、サブレ生地の上に絞り出し生地、さらに赤すぐりのジュレの複雑なハーモニー。
Cornet コルネ / シガレット生地のコルネにプラリネ
まあなんと手の込んだお菓子達なんでしょう・・・見た目も可愛い。プラリネ!小さい頃憧れたなぁ。
最初ふ〜んと読み飛ばしたこの説明を読み返して、ぶんぶん頭を縦に振りました。納得。これはクッキーなんていう言葉で片付けて欲しくない!
ちなみに、ノワゼットはヘーゼルナッツの事だそう。アーモンドパウダーみたいな感じで入っているのかな?そりゃぁ、風味豊かだ。
こういった手の込んだ芸術のような、複雑で絶妙なバランスで表現された、フランス菓子のプライドのようなものを感じました。基本が大切という河田さんの菓子職人哲学にも触れた上で頂くと、その複雑な味を噛み締めては、妙に納得してしまいます←違いが分かる女じゃないけど、分かったような気になっている
ちなみに、amazon経由の高島屋オンラインで送料無料で購入できます♪ 3,180円です♪ ワー知らなかった、すばらしい!
レシピ本多数もあります。
・オフィシャルサイト:オーボンヴュータン
追記:AU BON VIEUX TEMPS(オーボンヴュータン)高島屋店:小さな焼き菓子詰め合わせ「ドゥミセック」は手土産にぴったり:2020/3/24