大変久しぶりに、銀座レカンでお誕生日ディナーを頂きまして、大変ご機嫌な櫻田こずえです、皆さまごきげんよう!
日本を代表するグラン・メゾン、老舗フレンチのレカン!
ノンアルコールペアリングの、続編です。
前編:お誕生日はグランメゾン「銀座レカン」でフレンチを★ノンアルコール・ペアリングに驚きの連続編
本日のコースメニュー
緊急事態宣言下の2021年5月21日現在、夜のコースは一種類。
Menu dégustation ¥18,000(dinner | 銀座レカン)+サービス料10%
ショープレートの上にうやうやしく置かれたメニュー♪
もう、ワクワク♪
メインは2種類から選べます。
それにしても、フレンチの料理名って、ほんと長いわ(笑)
前菜
アミューズ
華やかなオレンジ、プレートの柄の美しいコンビネーションに、心躍ります♪
上のスティック状のものは「直接手で召し上がってください」的なディレクションをくださってホッとした、どう頂いていいのか悩んでしまいがちなフレンチ。
レカンの大好きなところは、年に一度しかフレンチ来ません的なバッハ夫妻が、緊張したり恥ずかしいと思うことのない、顧客にとってベストな接客をしてくださるところです。帝国のレ・セゾンも。
あ、かなーり違うけど、去年のバッハ君の誕生日に作った一皿を思い出してみました。
さて、ここから芸術的で繊細な前菜が続きます。
シマアジの熟成シェリーヴィネガーマリネ 茗荷とほうずきのグレック チョリソと胡麻のソース
なんかこう、種まきして芽が出て来た!みたいな(笑)、早春の草原カーペット?ワクワク♪
ゴマのチュイルみたいな地面の下に、シマアジのマリネがいらっしゃいます。
食感も、酸味とコクも、フレッシュな野菜の香りの繊細なハーモニーも・・・あぁもう、めちゃくちゃ美味しいワケですもう、はい。
フォワグラ・ブーダンノワール・ルバーブ オペラ仕立て
これ、一番印象的な一皿でした。
まるでプチフールみたいでしょ!ケーキの「オペラ」そのもの!
なんだけど、口に入れると・・・めっちゃパンチのある、ジビエな風味!
フォアグラと、ブーダン ノワール(豚の血と脂のソーセージ)のガツンと来る組み合わせに、
「赤ワインあるんだろ?持ってこいやーっ!」
となりました。
正直、「フレンチではワインを飲むもの」だから飲んでおりましたが、これを頂いて体中が赤ワインを求めた瞬間に、フレンチにおけるワインの重要性を体で理解しました。
櫻田的にはアハ体験でしたよ。
既出ですけど、この極めてヘビーな一口が、プチフールのようにちょこんとお皿に乗せられ、まるでティーセットのように供される、そのユーモアに胸キュンですわ。
お茶ベースのドリンクに、ちょっと添えてあるドライオレンジが、またいい仕事するのよ~甘さわやかで!
花ズッキーニと蛤のヴルーテ 焦がしバターの香るリ・ド・ヴォー
花ズッキーニ?ズッキーニの花?
と、??になっていたら、タブレットで写真を見せて下さいました。
(こういうサービスも好き♪)
へぇ、この花の部分を!
シガールのようにクルクルと巻いて、カリカリに揚げた?ものあり、詰め物あり、ヘタの部分もありと、いやもうスゴイ。
しかも、変わった食材って、正直味がイマイチだったりするんだけど、もちろんそんなことは全くなく、複雑なソースと相まって、めちゃくちゃ美味しいワケですもう、はい。
★
こんな、めくるめく食材とソースの小宇宙が次々と運ばれ、さらに挑戦的なドリンクのペアリングで興奮して、満足してしまいそうになるけれど、まだまだこれからメイン!
お魚料理
イサキの天火グリエ 蛍烏賊のタプナードとフルーツトマトのグラチネ ソースベアルネーズ
あれもこれも、いろんなものを組み合わせて、トマトをカットするとジューシーな水分も流れて混ざり・・・タプナードのクセがアクセントになるような、何とも言えないMIXさで、カリッと焼かれた淡泊なイサキが・・・めちゃくちゃ美味しいワケですもう、はい。
お肉料理
2つから選べるというので、バッハ君とそれぞれチョイス。
短角牛フィレ肉 ガチョウの脂でコンフィにした新じゃがいもと白アスパラのフリカッセ ソースモリーユ
牛肉は正義です、はい。
至福!
レカンと言えば、フレンチと言えば思い浮かぶ食材に、ホワイトアスパラガスや、その上に乗った、一つ一つ繊細に作られた一品一品がすばらしい!
折角だから、両方楽しみたい!一口ちょうだい~と話していたら、タイミングを見計らって、なんとお皿を交換してくださいました!
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昔、ソースをパンで拭うのはマナー違反?って話が出た時に、お客様が心からお料理を楽しんで味わって下さることが第一であって、マナー云々よりもそれが優先!我々も嬉しいですよ!さあ拭ってください(笑)というようなお話があって、懐の深さを感じたことを思い出しました。
厳密にはマナー違反なのかな?たとえそうだったとしても、今目の前のお客様が一点の曇りもなく気持ち良い時間を過ごすことに全力を尽くす!みたいな姿勢を感じて、やっぱりレカン好きだわ~と思います。
ということで、楽しく2つのメインを2人でシェアできました♪
ブルターニュ産ひな鶏 バロティーヌとロティで阿寒湖産のエクルヴィスとグリーンアスパラガスヴァンジョーヌの香るクレーム ド エクルヴィス
それにしてもフレンチのメニューは長い(笑)
こちら、アールヌーボーのような、グリーンの曲線と、ソースが描く曲線!美しい!ほんと小宇宙、アート、工芸品のようです。
で、2度も出て来ている”エクルヴィス”は「ザリガニ」だそう!
小学生の頃に、イカの燻製で釣った記憶が(笑)
ちなみに、メインには、「赤ワイン」をイメージさせるようなノンアルコールドリンクがペアリングされていました。
味はやっぱり赤ワインではないのだけれど・・・その心意気に乾杯です。
ここでお料理は終了!
ポーションが小さく、女性にはちょうどよい!
ポーションが小さいので、男性だと、もしかしたらちょっと物足りないくらいかもしれません。
女性だとちょうど良くお腹いっぱい、これから続くスイーツ攻撃は別腹なのでイケますっ!感じで、全てを気持ち良く味わうことができる料でした、良かった~。
美味しい自家製のパンもちゃんと3種類頂けて、大満足でしたよ。
以前はここでもう「満腹過ぎ」だったような記憶です。
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ということで、今回も大変長くなって来たのでこの辺で終わりにしまして、次回はデザート編とさせて頂きます!
こっからがまた、長いんですよ~♪